現引・現渡した場合、現金と代用株式の入れ替えはリアルタイムで計算に組み入れ、必要保証金は、受渡日まで建玉を保有しているものとして計算します。
そのため、他に取引がなければ、現金と代用株式を入れ替えた分だけ現引で減少、現渡で増加し、受渡日に、拘束されていた現引・現渡建玉の必要保証金が保証金余力に加算されるため、信用新規建余力・リアルタイム維持率が増加します。
なお、受渡日到来までの間に現引・現渡を行った建玉の評価損が増加した場合、リアルタイム維持率が悪化し、追証が発生する可能性がありますのでご注意ください。
【現引後の信用新規建余力・リアルタイム維持率の計算例】
現引した場合、口座状況は次のように推移します。
※ | 手数料、諸経費、評価損益および株価の変動は考慮しません。 |
※ | 当該現引の他に取引がなかったものと仮定しています。現引以外の取引状況により、記載通りにならない場合があります。 |
<現引前の口座状況>
現金1,500,000円保有・現物株式保有なし
保有していた2,000,000円の建玉総額のうち、1,000,000円分を現引
<現引後の信用新規建余力の推移>
信用新規建余力は、現金の減少と当該建玉の代用評価が受入保証金に加味されるため、現引後当日中に減少します。その後、受渡日に建玉拘束金がなくなり信用新規建余力が増加します。
※ | 当日以降の最小の保証金余力を使用して計算するため、他の取引がある場合はこの限りではありません。 |
当日 | 翌営業日 | 受渡日 | ||
現引前 | 現引後 | |||
建玉総額 (現引建玉含む) |
200 | 200 | 200 | 100 ↓減少 |
受入保証金 (現金+代用株式) |
150 (全て現金) |
130 (50+80) ↓減少 |
130 (50+80) |
130 (50+80) |
必要保証金 (建玉総額×30%) |
60 | 60 | 60 | 30 ↓減少 |
保証金余力 (受入保証金-必要保証金) |
90 | 70 ↓減少 |
70 | 100 ↑増加 |
信用新規建余力 (保証金余力÷30%) |
300 | 233 ↓減少 |
233 | 333 ↑増加 |
<現引後のリアルタイム維持率の推移>
現引当日、現金の減少と当該建玉の代用評価が受入保証金に加味されるため、リアルタイム維持率は減少します。その後、受渡日に建玉拘束がなくなり、リアルタイム維持率が増加します。
当日 | 翌営業日 | 受渡日 | ||
現引前 | 現引後 | |||
建玉総額 (現引建玉含む) |
200 | 200 | 200 | 100 ↓減少 |
受入保証金 (現金+代用株式) |
150 (全て現金) |
130 (50+80) ↓減少 |
130 (50+80) |
130 (50+80) |
リアルタイム維持率 (リアルタイムの受入保証金÷建玉総額) |
75.00% |
65.00%
↓減少
|
65.00% | 130.00% ↑増加 |
なお、保有建玉を現引・現渡した場合の信用新規建余力やリアルタイム維持率の変化は、【返済シミュレーション】で事前にシミュレーションできます。
【ご注意】 商品・サービスごとの投資に係るリスクおよび手数料等の説明は、こちらをご覧ください。