ロスカット口座とは何ですか。

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  • No : 771
  • 公開日時 : 2023/11/06 08:30
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ロスカット口座とは何ですか。

回答

 

ロスカット口座とは

お客様のリアルタイム証拠金状況が、ロスカットラインまで悪化した場合、さらなる損失の拡大を防ぐために、自動的にすべての先物・オプション建玉の反対売買注文(ロスカット注文)を発注する口座です(※1)。

お客様のリアルタイムの証拠金状況は一定時間(30秒)ごとに審査され、リアルタイム維持証拠金余力ロスカットラインを下回ると、自動的に注文の取消やロスカット注文の発注が行われます。

標準設定ではロスカットラインは当社の定める計算式で計算する標準ロスカットライン(※2)に設定されていますが、一定の範囲内においてお客様が任意で変更することも可能です。

なお、ロスカット口座を利用するには、ロスカット口座の開設が必要です。

ロスカット口座の開設方法はこちら をご確認ください。

 
※1 相場が急激に変動した場合や流動性が低い場合、およびこれらの事由によりロスカット注文の全数量が約定しない場合などには、損失を一定の範囲内に抑えることができないことがあります。また、一定時間ごとに余力を再計算するため、市場の高値圏または安値圏でも発注される場合があります。
※2 別途、標準ロスカットラインの最低基準値を定める場合があります。標準ロスカットラインの最低基準値が設定された場合、適用後、標準ロスカットラインが上昇し、ロスカットが発動する場合があります。
 

【ご注意】
  • 一日先物取引設定適用中は、ロスカット口座の開設有無に関わらずロスカットルールが適用されます。詳細はこちら でご確認ください。
  • 清算機関によるVaR証拠金計算用パラメータファイルの公表の遅延等の理由により、データ一括処理等のシステムメンテナンスが夜間立会開始時刻に終了しない場合があります。この場合の当社の取引開始時間は、システムメンテナンス終了後の当社が定める時刻からとなり、ロスカットルールの適用も、当該取引開始時間(システムメンテナンス終了後の当社が定める時刻)からとなります。
  • 審査間隔にかかわらず、取引所による取引の一時中断が連続して行われ(連続DCB)、取引の一時中断中に発注したロスカット注文の約定結果(失効の場合を含む)を当社が受領できない場合、新たなロスカット注文の執行は、当該約定結果の通知受領後となります。
     

リアルタイム維持証拠金余力

お客様の先物・オプション取引口座の状況をリアルタイムの時価を用いて評価した証拠金余力です。
証拠金現金残高に、リアルタイムの有価証券の代用評価額、先物評価損益、ネット・オプション価値、および、翌営業日に受渡予定の現金の増減を加味して計算されます。
 

ロスカットライン

損失を一定の範囲内に抑えることを目的に設定する金額です。ロスカットラインの詳細はこちら をご確認ください。
ロスカットラインはお客様の任意で設定できます。ロスカットライン(任意設定)を設定しない場合は、「VaR証拠金額×当社掛目×30%」が適用されます。
 
<例>
先物・オプション取引口座に50万円振替後、「日経225先物1枚の必要証拠金:400,000円」の時に日経225先物を1枚新規買建した場合
 
お預り証拠金 500,000円
必要証拠金(日経225先物1枚につき) 400,000円
ロスカットライン(標準設定) 120,000円
建玉 日経225先物 1枚
最新の各種証拠金の参考値・掛目はこちら でご確認ください。
 
 
1枚新規買建すると、ロスカットライン(標準設定)は、必要証拠金400,000円×30%=120,000円となります。
先物価格が390円下落(390円×1枚×1,000=390,000円の評価損が発生)すると、リアルタイム維持証拠金余力は、お預りの証拠金500,000円-評価損390,000円=110,000円となります。
リアルタイム維持証拠金余力110,000円が、ロスカットライン(標準設定)120,000円を下回るため、ロスカット注文が発注されます。
こちらの計算は、手数料を考慮していません。
 

建玉上限の拡大

ロスカット口座を開設すると、先物・オプション取引の建玉上限が拡大されます。対象商品の建玉上限は次のとおりです。
建玉の上限は、新規建注文と既存の建玉の合計です。
2023年5月26日現在の上限です。
 
 

先物取引

<商品毎建玉上限>
日経225先物
買建玉・売建玉
それぞれ500枚まで
(※1)(※2)(※3)
日経225mini
日経225マイクロ
TOPIX先物
買建玉・売建玉
それぞれ500枚まで
(※1)(※2)
ミニTOPIX先物
JPX400先物 買建玉・売建玉
それぞれ1,000枚まで
グロース先物 買建玉・売建玉
それぞれ1,000枚まで
NYダウ先物 買建玉・売建玉
それぞれ1,000枚まで
※1 建玉枚数は日経225先物と日経225miniと日経225マイクロの合計、TOPIX先物とミニTOPIX先物の合計枚数で計算します(ミニ1枚をラージ0.1枚、日経225マイクロをラージ0.01枚に換算します)。
※2 日経225mini、ミニTOPIX先物の建玉上限は3,000枚までです。
※3 日経225マイクロの建玉上限は5,000枚までです。
 
<先物取引全体の建玉上限>
全商品
買建玉・売建玉
それぞれ500枚まで
(※)
日経225mini、ミニTOPIX先物、JPX400先物、グロース先物、NYダウ先物を0.1枚、日経225マイクロを0.01枚換算として全ての先物銘柄の合計枚数を計算します。
 

オプション取引

日経225オプション
買建玉:5,000枚まで
売建玉:20枚まで
 
【ご注意】
  • 相場状況、お客様、および、お客様の関連口座の取引状況、お預り残高の状況、その他当社が把握した状況等により、建玉の上限数は当社任意で変更する場合があります。
  • オプションのプレミアムは原資産に比べ価格の変動が大きく、銘柄毎の固有の値動きも加わり、短時間で価格が急激に変動する場合があります。その場合、ロスカット口座を開設し、ロスカットルールを採用した場合でも、損失を一定の範囲内に抑えることができないことがあります。なお、権利行使価格が原資産価格から乖離している場合も例外ではありません。
  • 一定時間ごとに余力を再計算するため、市場の高値圏、または、安値圏でも発注されることがあります。
  • 注文の取消・発注処理は当社が設定した順序で行われます。
  • ロスカット口座を開設した場合であっても、証拠金状況によっては追証が発生することがあります。
     

【ご注意】 商品・サービスごとの投資に係るリスクおよび手数料等の説明は、こちらをご覧ください。
 
 

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