• No : 16853
  • 公開日時 : 2020/09/25 17:00
  • 更新日時 : 2023/08/18 09:52
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現引・現渡した場合、信用新規建余力・リアルタイム維持率はすぐに増加しますか。

回答

現引・現渡した場合、現金と代用株式の入れ替えはリアルタイムで計算に組み入れ、必要保証金は、受渡日まで建玉を保有しているものとして計算します。

そのため、他に取引がなければ、現金と代用株式を入れ替えた分だけ現引で減少、現渡で増加し、受渡日に、拘束されていた現引・現渡建玉の必要保証金が保証金余力に加算されるため、信用新規建余力・リアルタイム維持率が増加します。

なお、受渡日到来までの間に現引・現渡を行った建玉の評価損が増加した場合、リアルタイム維持率が悪化し、追証が発生する可能性がありますのでご注意ください。

【現引後の信用新規建余力・リアルタイム維持率の計算例】
現引した場合、口座状況は次のように推移します。

手数料、諸経費、評価損益および株価の変動は考慮しません。
当該現引の他に取引がなかったものと仮定しています。現引以外の取引状況により、記載通りにならない場合があります。

<現引前の口座状況>
現金1,500,000円保有・現物株式保有なし
保有していた2,000,000円の建玉総額のうち、1,000,000円分を現引

<現引後の信用新規建余力の推移>
信用新規建余力は、現金の減少と当該建玉の代用評価が受入保証金に加味されるため、現引後当日中に減少します。その後、受渡日に建玉拘束金がなくなり信用新規建余力が増加します。

当日以降の最小の保証金余力を使用して計算するため、他の取引がある場合はこの限りではありません。

(表内単位:万円)
  当日 翌営業日 受渡日
現引前 現引後
建玉総額
(現引建玉含む)
200 200 200 100
減少
受入保証金
(現金+代用株式)
150
(全て現金)
130
(50+80)
減少
130
(50+80)
130
(50+80)
必要保証金
(建玉総額×30%)
60 60 60 30
減少
保証金余力
(受入保証金-必要保証金)
90 70
減少
70 100
増加
信用新規建余力
(保証金余力÷30%)
300 233
減少
233 333
増加
 

<現引後のリアルタイム維持率の推移>
現引当日、現金の減少と当該建玉の代用評価が受入保証金に加味されるため、リアルタイム維持率は減少します。その後、受渡日に建玉拘束がなくなり、リアルタイム維持率が増加します。
 

(表内単位:万円)
  当日 翌営業日 受渡日
現引前 現引後
建玉総額
(現引建玉含む)
200 200 200 100
減少
受入保証金
(現金+代用株式)
150
(全て現金)
130
(50+80)
減少
130
(50+80)
130
(50+80)
リアルタイム維持率
(リアルタイムの受入保証金÷建玉総額)
75.00%
65.00%
減少
65.00% 130.00%
増加

 

なお、保有建玉を現引・現渡した場合の信用新規建余力やリアルタイム維持率の変化は、【返済シミュレーション】で事前にシミュレーションできます。

 

【ご注意】 商品・サービスごとの投資に係るリスクおよび手数料等の説明は、こちらをご覧ください。